資産価値の高いマンションの特徴とは?タワマンはなぜ価値が高い?

公開日:2024/07/15  

資産価値

マンションの資産価値とは、売却時のマンションの値段や貸し出した際に得られる賃料を決める指標のことです。近年、マンションで暮らす選択肢が注目を集めており、特にタワマン(タワーマンション)は人気が高いです。本記事では、資産価値の高いマンションの特徴を解説するので、不動産投資・売却を検討している人は参考にしてください。

資産価値が高くなりやすいマンションの特徴

資産価値の高いマンションは、売却利益や賃料を高くつけやすいです。こうしたマンションの特徴を「建物」と「周辺環境」の二つの観点から掘り下げます。

建物の特徴

1つ目は、眺望・日当たりの良さです。眺望や日当たりが良いマンションは、資産価値が高くなりやすいです。特に、海やランドマークが一望できる物件は需要が高いでしょう。日当たりの良い南向きの部屋や、角部屋で複数方向に窓がある部屋も需要が高いです。

しかし、眺望や日当たりの状況は再開発によって変わる可能性があり、近隣に高層マンションやビルが建設されると影響を受けることがあるため、マンション購入前に周辺の再開発予定をチェックすることが重要です。

2つ目は、住みやすい間取りです。生活しやすい間取りや家事動線の便利さは重要です。例えば、洗濯物を干す・収納する作業の効率が良い間取りや、収納が充実した物件は有利です。また、対面キッチンはコミュニケーションが取りやすく人気です。

3つ目は、適切に管理されていることです。共用部分であるエントランスやエレベーター、駐車場が綺麗かつ機能的な場合は資産価値が下がりにくいでしょう

購入前には修繕履歴、修繕積立金の残高、現在の修繕積立金の金額も確認しておくことが重要です。修繕積立金が高額だったり、将来値上げの可能性があったりすると、売却の際に買い手がつきにくく、売買価格に影響します。

周辺環境の特徴

1つ目は、交通の便の良さです。マンションから最寄り駅までの距離や、都心へのアクセスの良さは重要です。例えば、最寄り駅まで徒歩10分圏内であれば、通学や通勤が楽になるため資産価値が高くなります。最寄り駅に急行列車が停車したり、複数の沿線が利用できたりすると、さらに人気が高まります。

2つ目は、生活に必要な施設の充実度です。マンション周辺に商業施設が充実していると生活利便性が向上します。また、学校や病院があると暮らしやすさにつながります。さらに、今後開発される予定がある土地は生活利便性の向上が見込まれるため、資産価値が高まる可能性があります。

タワマンの資産価値が高い理由とは

タワーマンションの資産価値が高い理由を、見晴らし、サービス、立地の3点から紹介します。

見晴らしのよさ

まず、タワーマンションの大きな魅力は、見晴らしの良さです。高層階の部屋からは、その地域のランドマークや、華やかな夜景を楽しめます。たとえ低層階でも、高層階に設置されたラウンジから眺望を楽しめるタワーマンションもあります。このような魅力的な眺望は、タワーマンションの資産価値を高める要因の一つです。

サービスの充実度

次に、タワーマンションは共用施設やサービスの充実度も、資産価値の高さに寄与しています

フィットネスジムや子ども用の遊び場といった共用施設が充実しているほか、コンシェルジュが常駐している物件では、タクシーの手配、宅配物の受け取り、クリーニングの代行などのサービスも利用できます。

これらの共用施設やサービスは、築年数の影響を受けにくく、マンションの資産価値が下がりにくい要因です。

利便性の高い立地

最後に、タワーマンションの立地の良さも資産価値の高さに貢献しています。タワーマンションは再開発エリアに建てられることが多く、街全体が開発によって整備され、便利で暮らしやすい環境が整っています。再開発エリアは駅に近く、都心へのアクセスもスムーズで、商業施設が充実しているため、生活が快適です。

築年数によって資産価値はどのように変動する?

マンションの資産価値は築年数に伴い変化します。一般的には築年数が経過するにつれて資産価値は下がりますが、これは主に建物の価値についてであり、土地の資産価値には影響が少ないです。

築年数ごとに呼び方と扱いが変わる

築5年以下の中古マンションは「築浅物件」と呼ばれ、新築マンションとの資産価値の差は大きくありません。一方、築30年以上の中古マンションは「築古物件」とされ、築浅物件と比較すると売却しにくいです。

売却が難しい理由の一つは、以前は築古物件が住宅ローン控除の対象外であったことです。さらに、築年数の経過に伴い、外観の古さや設備の不具合が目立つことも需要低下の原因となります。

税制改正により売却が楽になる可能性がある

しかし、2022年の税制改正により、新耐震基準を満たす1982年以降に建てられた住宅は住宅ローン控除や税制優遇の対象となりました。これにより、築古マンションの売却が以前よりも容易になる可能性があります。

また、リフォームやリノベーションを行うことで、築古物件の資産価値を向上させ、売却しやすくなる場合もあります。購入者の需要や資金状況を考慮し、リフォームやリノベーションの実施を検討することが有効です

旧耐震基準のマンションは資産価値が低い傾向にある

一方、1981年以前に建てられたマンションは旧耐震基準に基づいており、新耐震基準を満たしていない場合が多いです。このため、売却や賃貸が難しい場合があります。

旧耐震基準のマンションを売却・賃貸する際は、不動産会社に相談するのが良いでしょう。適切な売却方法や賃貸時の家賃相場についてアドバイスを受けることができます

まとめ

マンションの資産価値は、売却時の価格や賃料を決定する重要な指標です。特にタワーマンションはその眺望の良さ、充実した共用施設・サービス、再開発エリアの利便性により高い資産価値を持ちます。資産価値の高いマンションの特徴としては、良好な眺望・日当たり、住みやすい間取り、適切な管理が挙げられます。また、交通の便の良さや生活施設の充実も重要です。築年数が経過すると資産価値は下がりますが、1982年以降の新耐震基準を満たすマンションは税制優遇の対象となり、リフォームやリノベーションで価値を維持・向上させることが可能です。旧耐震基準のマンションは売却・賃貸が難しい場合がありますが、不動産会社のアドバイスを活用することが有効です。

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